大阪府公立高校入試 英語 | 過去問データの検証(C問題 大問1(文法))
バックテスト|2022年度(令和4年度)・C問題 大問1(文法)

2022年度 大阪府公立高校入試 英語C問題 大問1(文法)を検証|予想がいちばん外れた年

想定した執筆時点:2022年3月下旬(一般入学者選抜の直後) ・ 実際の作成:2026年11月
2021年度までのデータだけで、2022年度の入試を検証

この記事について2022年度入試の直後に書いたつもりで、比較には2021年度までの出題だけを使いました。実際の作成は2026年11月で、過去の年を検証する「バックテスト」の記事です。過去問の問題文は載せず、単元と問題数だけを扱います。
Summaryまとめ

新しい単元が一気に4つ

  • 中心の単元がそれまでに出ていたのは、6問中2問だけ2021年度の記事で最多だった「関係代名詞の省略」は0問。かわりに、目的格の関係代名詞、help / let / make+人+動詞の原形、仮定法過去、原級が初めて出ました。
  • 3分野を含む問題は3問。初めて半分に関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文の3分野は、2021年度までは18問中15問(83%)でした。2022年度は6問中3問で、大きく下がりました。
  • 「動詞の形」が3問にhelp / let / make+人+動詞の原形が2問、SVOO(show / tell など+人+物)が1問。動詞のあとの語順を問う問題が増えました。
Check前年の記事の答え合わせ

「関係代名詞の省略が最多」は外れた

2021年度版の記事では、「2021年度までの18問では関係代名詞の省略が4問で最多。ただし上位の単元がそのまま出るとは限らない。3分野をまとめて準備しよう」と書きました。

結果は、関係代名詞の省略が0問。3分野を含む問題も3問にとどまりました。単元の予想ははっきり外れ、分野の予想も半分しか当たっていません。「上位の単元がそのまま出るとは限らない」という注意だけが当たった形です。

Part 1どんな問題か

形式は変わらず、中身が大きく変わった

空所に入る語句の並べ方を、ア〜エの4つから選ぶ形式(6問)は、2019年度から変わっていません。比べられるのは2019〜2021年度の18問です。

Part 22022年度の6問

6問中4問に、初めての単元

2022年度の6問の単元です。数字は、2021年度までの18問で何問に入っていたかです。

2022年度 C問題 大問1の単元(数字は2019〜2021年度の18問での出題数。「初」はそれまで0問)
問題単元(太字が中心の単元)
(1)目的格の関係代名詞(which / that) 初
(2)現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing) 2問
+疑問詞+to不定詞 3問
+SVOO(show / tell / give / ask+人+物) 2問
(3)help / let / make+人+動詞の原形 初
(4)仮定法過去(If / I wish) 初
+原級(as 〜 as) 初
(5)目的格の関係代名詞(which / that) 初
+受動態(be動詞+過去分詞) 1問
(6)want / ask / tell+人+to do 1問
+help / let / make+人+動詞の原形 初

単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。問題文は載せていません。

中心の単元がそれまでに出ていたのは、(2)の現在分詞の後置修飾と、(6)の want / ask / tell+人+to do の2問だけでした。

(1)と(5)は、どちらも目的格の関係代名詞(which / that のあとに主語+動詞)。それまでは主格と省略の形しか出ていなかったので、同じ関係代名詞でも新しい形です。(3)と(6)には help / let / make+人+動詞の原形、(4)には仮定法過去と原級(as 〜 as)の組み合わせが入りました。

Part 3予想と比べて

3分野が半分に。動詞の形と仮定法が増えた

分野ごとに、2021年度までと2022年度を比べます。

分野ごとの問題数(1問に複数の分野があれば、それぞれで数える)
分野2019〜2021年度2022年度
関係代名詞(3分野)6問(33%)2問
不定詞6問(33%)1問
疑問詞の文(3分野)6問(33%)1問
分詞の後置修飾(3分野)5問(28%)1問
動詞の形3問(17%)3問
その他3問(17%)0問
受動態1問(6%)1問
比較1問(6%)1問
仮定法0問(0%)1問

3分野(関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文)を含む問題は、2021年度までの83%から、2022年度は6問中3問に下がりました。かわりに増えたのが、動詞の形(3問)と、仮定法・比較です。

2021年度までの18問は、3年分しかありません。その中で一度も出ていない単元は、出ないのではなく、まだ出ていなかっただけでした。この年の結果は、データが少ないうちの予想の限界をそのまま示しています。

2021年度までの上位単元
  1. 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(4問)
  2. to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
  3. 疑問詞+to不定詞(3問)
  4. 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
  5. 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(3問)
  6. 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(2問)
2022年度までの上位単元(2023年度に向けて)
  1. 疑問詞+to不定詞(4問)
  2. 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(4問)
  3. to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
  4. 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
  5. 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(3問)
  6. 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(3問)
Part 4出た単元のポイント

初めて出た単元を中心に、ルールとよくある間違い

2022年度に出た単元のルールと、よくある間違いです。初めて出た目的格の関係代名詞・help+人+原形・仮定法過去・原級は、次の年以降も出る可能性があります。

目的格の関係代名詞(which / that)2022年度は (1)・(5) で出題
ルール
名詞の後ろに which・that を置き、その後ろに「主語+動詞」を続けて、名詞を説明する。
よくある間違い
「which bought I」のように語順が崩れる。動詞の後ろに it などの目的語を残してしまう。
現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)2022年度は (2) で出題
ルール
「〜している名詞」は、名詞の後ろに ing形を置いて説明する。
よくある間違い
ing形の前に be動詞を入れて文を作ってしまい、動詞が2つになる。
疑問詞+to不定詞2022年度は (2) で出題
ルール
「how to 〜」「what to 〜」「which+名詞+to 〜」で「どう〜するか」「何を〜するか」を表す。
よくある間違い
「to how make」のように順番が逆になる。「ask 人 how to do」の 人 の位置を間違える。
SVOO(show / tell / give / ask+人+物)2022年度は (2) で出題
ルール
show, tell, give, ask などは「人→物」の順に2つの目的語を置く。物の位置に疑問詞の文が来ることも多い。
よくある間違い
人を後ろに回してしまう。
help / let / make+人+動詞の原形2022年度は (3)・(6) で出題
ルール
help 人 do(人が〜するのを手伝う)、let 人 do(人に〜させてあげる)、make 人 do(人に〜させる)。to は付けない。
よくある間違い
to を付けてしまう。原形が空所の外にあるので見落とす。
仮定法過去(If / I wish)2022年度は (4) で出題
ルール
現実と違うことは過去形で表す。If+主語+過去形, 主語+would / could+原形。I wish+主語+過去形・could+原形。be動詞は were を使う。
よくある間違い
if節に現在形を入れてしまう。would の後ろに過去形を置いてしまう。
原級(as 〜 as)2022年度は (4) で出題
ルール
「…と同じくらい〜」は as 形容詞・副詞 as。否定は not as 〜 as。
よくある間違い
2つの as の位置を崩す。
受動態(be動詞+過去分詞)2022年度は (5) で出題
ルール
「〜される」は be動詞+過去分詞。助動詞があれば can be 〜、現在完了なら has been 〜。
よくある間違い
be動詞を落とす。be動詞と過去分詞の順番を崩す。
want / ask / tell+人+to do2022年度は (6) で出題
ルール
「人に〜してほしい」は want 人 to do、「人に〜するよう頼む」は ask 人 to do、「人に〜するよう言う」は tell 人 to do。
よくある間違い
「want to 人」の順にしてしまう。not の位置を to の後ろにしてしまう。
Next2023年度に向けて

2023年度の受験生へ

2022年度の結果で、上位の単元は次のように入れかわりました(右の表)。疑問詞+to不定詞と関係代名詞の省略が4問で並び、その下に3問の単元が並んでいます。

それ以上に大事なのは、仮定法・原級・help+人+原形のような「まだ出ていなかった単元」が、まとめて出ることがあると分かったことです。3分野を土台にしつつ、中学で習う文法を一通り、大問1の形(並べかえの4択)で練習しておきましょう。

Key Point

データが少ないうちは、「出ていない単元」は「出ない単元」ではない。3分野を土台に、文法を広く押さえる。

本番と同じ形で練習できる、無料の文法アプリ

ほんま出る文法(C問題 大問1)

本番と同じ形の予想問題276問。間違えたときは、選んだ選択肢から、見直す単元が分かります。

文法アプリを開く アプリの紹介

アプリの単元の分析は2026年度までのデータで作っています(この記事の検証とは、使ったデータの範囲が違います)。予想問題は、入試の文を使わずに作ったオリジナルです。

数字の条件

対象は、大阪府公立高校入試(一般入学者選抜)英語C問題の大問1です。比較に使ったのは2019〜2021年度の18問(この形式が始まった2019年度から)です。単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。1問に複数の単元が入っている場合は、それぞれの単元で数えています。「ルール」と「よくある間違い」は、作成者が書いた説明です。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。

記事の一覧 ・ ほんま出る トップ ・ プライバシーと連絡先