2026年度 大阪府公立高校入試 英語の単語を検証|6年分の検証で見えた「9割の法則」
3つの問題とも、約9割(差が最も小さい年)
- S〜C段階で、A 92%・B 90%・C 90%いちばん低いC問題でも90%。3つの問題の差が、検証した6年間でいちばん小さい年でした。B問題も、2年続いた8割台前半から回復しました。
- A問題のS段階は69%。6年間で最高A問題はS段階(202語)だけで約7割。2023年度の68%をわずかに上回りました。
- 6年間の平均は、S段階で約6割、S〜C段階で88%読みやすい年も読みにくい年もありましたが、6年分をならすと、2021年度の記事で書いた目安がそのまま残りました。
B問題の「もう一歩先」は、必要だったか
2025年度版の記事では、「B問題は2年続けて8割台前半。C段階のすぐ外まで進んでおくと安心」と書きました。
2026年度のB問題はS〜C段階で90%と、例年並みに戻りました。ただ、22回出た cloth(布)はリストの948位で、B問題のC段階(866語)のすぐ外にありました。C段階の先まで進んでいれば読めた語が、今年も残っています。
S〜C段階で、9割前後
作り方は2021年度版と同じで、2025年度までの過去問だけを使っています。6年前と比べると、データが増えた分、S〜C段階の語数はC問題で757語から940語に増えました。
| 覚えた範囲 | A問題 | B問題 | C問題 |
|---|---|---|---|
| S段階まで | 69% 202語 | 62% 209語 | 61% 242語 |
| S〜A段階 | 75% 309語 | 70% 323語 | 70% 365語 |
| S〜B段階 | 85% 497語 | 80% 546語 | 80% 592語 |
| S〜C段階 | 92% 825語 | 90% 866語 | 90% 940語 |
機能語(the, of など)、固有名詞、その試験で語注が付いた語は数えていません。小さな数字は、その範囲の語数です。
S段階で、A問題69%・B問題62%・C問題61%。3つとも6割を超えたのは、2023年度に続いて2回目です。
2017年度からの10年で見ると
2017年度からの各年を、その前年までのリストで読んだ結果です。表の年数が10年分になりました。
| 年度 | A問題 | B問題 | C問題 |
|---|---|---|---|
| 2017年度 | 51% | 57% | 51% |
| 2018年度 | 57% | 57% | 54% |
| 2019年度 | 59% | 56% | 55% |
| 2020年度 | 58% | 57% | 61% |
| 2021年度 | 60% | 59% | 64% |
| 2022年度 | 56% | 57% | 56% |
| 2023年度 | 68% | 68% | 64% |
| 2024年度 | 56% | 52% | 59% |
| 2025年度 | 60% | 56% | 61% |
| 2026年度 | 69% | 62% | 61% |
| 年度 | A問題 | B問題 | C問題 |
|---|---|---|---|
| 2017年度 | 83% | 77% | 75% |
| 2018年度 | 90% | 85% | 88% |
| 2019年度 | 93% | 90% | 89% |
| 2020年度 | 92% | 89% | 88% |
| 2021年度 | 89% | 92% | 92% |
| 2022年度 | 87% | 89% | 86% |
| 2023年度 | 95% | 89% | 93% |
| 2024年度 | 85% | 83% | 86% |
| 2025年度 | 90% | 84% | 88% |
| 2026年度 | 92% | 90% | 90% |
S〜C段階は、2017年度の75〜83%から、2019年度以降は2024年度などを除いて8割台後半〜9割台前半で推移しています。初めのころが低いのは、リストを作るデータ(それ以前の過去問)がまだ少なかったことが一因と考えられます。
リストの外:布・噴水・電気
S〜C段階に入っていなかった語は、A問題で26種類、B問題で36種類、C問題で51種類。前の年より少なくなりました。
- cloth
- fountain
- climb
- electric
- soil
- organic
- paddy
- battery
- success
- provide
- dancer
- dolphin
B・C問題に共通して出た cloth、A・B問題の fountain(噴水)、C問題の electric・soil・organic・paddy などが、それぞれの文章のテーマの語です。
一方、climb・success・provide のような語は、リストの1,000〜1,400位あたりにありました。6年間を通して、リストの外に残る語は「その年のテーマの語」と「リストの下のほうの基本語」の2種類で、この傾向は変わりませんでした。
語の種類でも、9割に近づいた
語の種類(何回出ても1と数える)で見ると、次のとおりです。
| 覚えた範囲 | A問題 | B問題 | C問題 |
|---|---|---|---|
| S段階まで | 54% 延べ 69% | 49% 延べ 62% | 47% 延べ 61% |
| S〜A段階 | 66% 延べ 75% | 60% 延べ 70% | 60% 延べ 70% |
| S〜B段階 | 80% 延べ 85% | 76% 延べ 80% | 74% 延べ 80% |
| S〜C段階 | 90% 延べ 92% | 87% 延べ 90% | 87% 延べ 90% |
| 試験に出た語の種類 | 249種類 | 286種類 | 406種類 |
S〜C段階で読める語の種類は、A 90%・B 87%・C 87%。C問題は、2年続いた8割台前半から上がりました。S段階で読める語の種類は、A問題で6年間の最高(54%)でした。
6年分の検証から、2027年度の受験生へ
2021〜2026年度の6年分(3つの問題×6年=18回)を並べると、次のことが言えます。
・S段階(約200語)で、試験の語の平均6割。もっとも低い年で5割、高い年で7割。
・S〜C段階(700〜900語)で、平均88%(約9割)。もっとも低い年で8割強、高い年で95%。
・残りの1割は、毎年「その年のテーマの語」と「リストの下のほうの基本語」。
過去問から作ったリストで、毎年ほぼ9割まで準備できる。この「9割の法則」は、6年間の検証で一度も大きくは崩れませんでした。リストを仕上げ、残りの1割を文脈で読む力で埋める。それが、大阪府の公立高校入試の英語に向けた、もっとも効率のよい単語の準備です。
6年間で、S〜C段階のカバー率は最低83%、最高95%、平均約9割。過去問から作ったリストは、毎年ほぼ9割まで準備できる。
数字の条件
データは、大阪府公立高校入試(英語)の過去問を文字に起こしたものです。2026年度は一般入学者選抜の英語A・B・C問題とリスニングを対象にしました。リストは2013〜2025年度の一般・特別・前期・後期入学者選抜(英語・リスニング)から作っています。数える語は、本文・リスニング台本・英語の設問と選択肢に出てくる語で、機能語・固有名詞・その試験で語注が付いた語は除きます(2語以上の語注は、語としては数えています)。語の変化形は元の形にまとめています。リストの作り方(重みづけの値)は2026年に決めたもので、その値を選ぶときに2020〜2023年度のデータを使いました。2026年度は、その選定に使っていない年です。6年間の平均は、A・B・C問題の18回の単純平均です。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。
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